2歳・3歳の予防接種で迷わない!0〜6歳のスケジュール&持ち物ガイド

お金

この記事では、「なんの予防接種?」「なんのため?」「いつ受けるの?」といったパパ・ママの素朴な疑問に、図や表をまじえてわかりやすくお答えします。

予防接種とは、病気にかかりにくくするためにワクチンを体に入れることです。
簡単にいうと、「病気のかる~い練習」をして、体がしっかり戦えるように準備するイメージです!

とはいえ、はじめての事だったので私自身もドキドキしていました。

「せっかくなら記録に残したいな…」と思いつつも言い出せずにいたところ、お医者さんから「動画を撮っても大丈夫ですよ」と声を掛けてくださいました。

そのひと言に背中を押されて、記念に動画におさめる事が出来ました。

ロタワクチンは、赤ちゃんがお腹を空かせた状態で飲む必要があるのですが、その分ゴクゴクと美味しそうに飲む姿がとても可愛かったです。注射では大泣きでしたが今ではその泣き顔もいい思い出です。

でも、3人目ともなると少し慣れてしまい、なんとロタワクチンの2回目をうっかり受け忘れてしまったことも…。
予防接種って、やっぱりスケジュール管理がとても大事だなと、実感しています。

今回は、そんな予防接種の基礎知識から、よくある副反応、受けるときの注意点までまとめています。
「うちの子もそろそろかな?」と思ったときに、ぜひ参考にしてくださいね。

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予防接種はいつ受ける?どんな病気を防ぐ?

赤ちゃんが受ける予防接種には、ちょっと難しい名前がついていることがありますが、どれも大事なワクチンです!

以下の表では、それぞれのワクチンがどんな病気を防ぐためのものか、いつ接種するのか、簡単に説明します。

0歳児~2歳児が受ける予防接種

ワクチン名接種時期どんな病気を防ぐの?定期/任意
B型肝炎生後2カ月肝臓を守るためのワクチン定期
ロタウイルス生後2カ月嘔吐・下痢の原因になる病気任意
ヒブ生後2カ月風邪や肺炎の原因になる菌を防ぐ定期
小児肺炎球菌生後2カ月肺炎や中耳炎の原因になる菌を防ぐ定期
四種混合生後3カ月ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを防ぐ定期
BCG(ハンコ注射)生後5カ月~8カ月結核を予防するための注射定期
麻しん風しん(MR)1歳~はしかや風しんを防ぐ定期
水ぼうそう1歳~水ぶくれができる発疹性の病気定期
おたふく風邪1歳~おたふく風邪を防ぐ任意
インフルエンザ生後6か月~高熱や合併症を防ぐ任意(自治体や会社によって助成あり)

3歳児~6歳児が受ける予防接種

ワクチン名接種時期どんな病気を防ぐの?定期/任意
日本脳炎(1期初回)3歳~3歳1ヵ月頃日本脳炎定期
日本脳炎(1期初回2回目)3歳~3歳2ヵ月頃初回から6~28日後にもう1回接種定期
日本脳炎(1期追加)4歳前後~初回から6ヵ月以上あけて1回定期
おたふく風邪(2回目)3歳ごろがおすすめ任意
MRワクチン(2期)5~6歳はしか・風疹定期
インフルエンザ毎年秋~冬季節インフルエンザとその合併症任意(自治体や会社
によって助成あり)

日本脳炎の予防接種は3回も受けるんだね!

実はね、日本脳炎の予防接種は全部で4回打つんだよ!

えぇ!じゃあ最後の1回はいつなの?
あと、“1期”とか“初回”とか、“1回目”と何が違うのか分からないよ~

じゃあ、次で分かりやすくスッキリまとめるね!

そんな疑問にお答えするため、次では「日本脳炎ワクチン」について、スケジュールや注意点をわかりやすくまとめました!

日本脳炎ワクチンってなに?スケジュールは?

日本脳炎ワクチンとは?

日本脳炎は、蚊を通じてうつる感染症で、まれに重い脳炎を引き起こすことがあります。

この病気を防ぐためにあるのが「日本脳炎ワクチン」。
これは国が推奨する定期接種(A類疾病)に指定されていて、基本的には無料で受けられる予防接種です。

接種判断のポイント

日本脳炎が流行している地域に行く予定があるお子さんや、感染リスクが高い地域に住んでいるお子さんは、3歳になる前でも早めにワクチンを打つことがすすめられています。
その場合は、必ずお医者さんに相談して、接種のタイミングを確認しましょう。

日本脳炎ワクチンの接種スケジュール(表)

接種区分対象年齢回数接種間隔・備考定期/任意
1期 初回①3歳の誕生日を過ぎたら1回日本脳炎ワクチンのスタート定期
1期 初回②初回①の6〜28日後1回少なくとも6日空ける(標準は2~4週)定期
1期 追加初回②から6か月以上後1回標準的には約1年後。7歳6か月未満まで定期
2期9歳〜13歳未満1回最後の仕上げ。免疫を強化定期
合計4回1期(3回)+2期(1回)定期

※「定期接種」とは、自治体がすすめる無料のワクチンです。

※「任意接種」とは、自費で受けるものですが、助成金が出ることもあります。

用語のポイントまとめ(日本脳炎ワクチン)

  • 1期:3歳〜7歳6か月未満で受ける3回(初回2回+追加1回)
  • 初回:6~28日間隔で2回(3歳で接種)
  • 追加:初回から6か月以上後(標準は1年後)
  • 2期:9〜13歳未満で受ける4回目(免疫強化)
  • 「1期=3回」「2期=1回」→ 合計4回接種

特例接種について(生後6か月から接種可能する場合)

回数接種時期備考
1期 初回①生後6か月〜流行地域などで早期接種が推奨されることあり
1期 初回②1期初回①の6〜28日後標準スケジュールと同様
1期 追加1期初回①から6か月以上後7歳6か月未満までに接種
2期9〜13歳未満通常のスケジュールと同じ

実は、わたしの長男も生後6か月で日本脳炎ワクチンを受けました。

日本脳炎が流行している地域ではなかったのですが、当時のお医者さんと相談し早期接種でも問題ないと言われたので1期初回1回目を受けました。
ですが、2回目のタイミングでは転勤で病院が変わり、新しいお医者さんは早期接種を勧めていない方のようで「希望しても接種できません」と言われてしまいました。

標準スケジュールを外れた接種は、医療機関によって対応が異なることがあるんですね。

※この特例スケジュールは、医師との相談が必要です。
転勤や引っ越しの予定がある場合は、次の病院でも引き継げるように事前に確認を!

■ 特定年齢への特例措置

過去に日本脳炎ワクチンの定期接種が一時中断されていた時期があり、その影響で接種の機会を逃した方がいます。
そのため、特定の生年月日に該当するお子さんには、特別に「無料で接種できる」または「不足分を定期接種として受けられる」制度が用意されています。

生年月日特例内容
平成7年4月2日~平成19年4月1日20歳まで無料で日本脳炎ワクチンを接種可能
平成19年4月2日~平成21年10月1日1期の不足分を、2期の接種年齢でも定期接種として補完可能

※特例の対象かどうか、念のためお住まいの自治体や医療機関に確認してみてくださいね。



予防接種に使われるワクチンの種類

予防接種に使用されるワクチンには、いくつかの種類があります。

それぞれに特徴があり、どのワクチンがどんなものかを理解することで、より安心して接種できます。

ワクチンの種類特徴
生ワクチン病原菌を弱めたものを使う。免疫を強く作るが、体調不良のときは避けたほうがよいことも。
不活化ワクチン病原菌を無害化したものを使う。体調不良でも接種可能。
トキソイド毒素を無害化したもので、免疫を作る。

予防接種の方法

予防接種にはいくつかの投与方法があります。

赤ちゃんに接種する際には、医師から説明があるので、安心して受けることができます。

接種方法説明
皮下接種注射針で皮膚下にワクチンを注入。
経口接種飲み薬としてワクチンを服用する。
経皮接種皮膚に塗る形で接種する方法(まれに使用)。
筋肉内注射筋肉に直接ワクチンを注入する方法。

予防接種のときの持ち物リスト【これだけは忘れずに!】

はじめての予防接種だと持ち物な悩むよね

母子手帳と予診票ぐらいかなって思ってるけど…

実は、予防接種の時に体重を測ることもあって、おむつ替えをしなきゃいけないこともあるよ。

そういうこともあるんだね。ほかに必要なものもあるのかな?

はじめての予防接種でもこれを見れば安心!

予防接種は、待ち時間があったり体重測定があったりと行ってみてわかることが多いです。
「これ持ってくればよかった〜!」とならないように、当日の持ち物をまとめました!

持ち物理由・ポイント
母子手帳接種記録の記入に必須!これがないと受けられないこともあります。
予診票事前に書いておくと受付がスムーズ。
病院で慌てなくて済みます◎
健康保険証/医療証忘れやすいけど、受付で必要になるので必ずチェック!
おむつ・おしりふき体重測定時におむつを外すことも。
替えがあると安心です。
お着替え(1セット)吐き戻し・おしっこ漏れなど予期せぬ汚れ対策に。
お気に入りのおもちゃや絵本待ち時間や接種後の気分転換に◎ 赤ちゃんが安心できます。
ミルク・飲み物・軽いおやつ授乳や水分補給用に。
機嫌が悪くなる前にサッと出せると便利!
ビニール袋(数枚)汚れた服やおむつを持ち帰るときに役立ちます。1枚だけじゃ足りないかも!

  • 当日は赤ちゃんの様子に合わせて時間に余裕をもって行動するのが◎
  • すべての持ち物をまとめておける「お出かけポーチ」や「サブバッグ」があると便利です。

予防接種の同時接種について

同時接種とは、複数のワクチンを一度に接種する方法です。

これによって、接種回数が減り、早く免疫を獲得できるメリットがあります。

同時接種は医師との相談が大切です。

赤ちゃんに負担をかけないように、体調を見ながら進めることが必要です。

【BCG・おたふく】予防接種後の副反応と副作用を知って安心しよう!

予防接種を受けた後、「副作用」「副反応」が起こることがありますが、どちらも心配しすぎなくて大丈夫なことがほとんどです。

最初は「副作用」という言葉を聞くと不安になりますが、ほとんどの場合、これらの反応は軽い症状で時間が経つと自然に治まります。

副反応と副作用のちがいは?

  • 副反応:予防接種後に体が反応して起こる症状。ほとんどは軽いものなので、心配しすぎなくても大丈夫!
  • 副作用:まれに発生する、予防接種の影響で体調に異常が出る症状。これが起こることは非常に少ないです。

よくある副反応

  • 発熱:1~2日でおさまることが多い
  • 腫れ:注射した部分が赤くなることも
  • ぐずる・不機嫌になる:赤ちゃんあるある!

気になる場合は?

もし、「いつもと違うかも?」と感じたら、迷わず病院に相談しましょう!早期対応が大事です。

まとめ:迷わず安心!今すぐできること

初めての予防接種、不安もありますが大丈夫。
事前にスケジュールや持ち物を確認しておけば、当日も落ち着いて対応できます。

・予防接種スケジュールは、母子手帳と照らし合わせてチェック
・持ち物は前日までに準備
・接種後の様子は「いつもと違うか」に注目

この記事が、少しでもママやパパの安心につながったらうれしいです。
気になるところはもう一度読み返して、準備に役立ててください。

\「知っておいてよかった!」と思えるように/
これからも、役立つ情報をわかりやすく発信していきます。

参考文献

下記ウェブサイトを参考にしています。

  • 厚生労働省
  • 国立健康危機管理研究機構
  • 公益社団法人日本小児科学会
  • 公益社団法人東京都医師会
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